N国党党首・立花孝志の保身と押し付け…反発した者には常軌を逸する卑劣攻撃
言葉は人を殺す──。
我々が常々肝に銘じておかなければならないことだ。
参院で2議席を有する政治団体「NHKから国民を守る党」(N国党)の党首・立花孝志は、昨年の兵庫県知事選で大量のデマを流し、知事の斎藤元彦らを県の百条委員会で追及する県議たちを犯罪者扱いしている。
標的となった元県議の竹内英明は命を絶った。生前、同僚議員らに「立花が怖い」と漏らしていたという。
──立花が怖い。
その感覚は十分すぎるほど理解できる。
立花やN国信者らがこれまでにやってきたことを振り返れば、恐怖心を感じない方が不思議なくらいだ。
N国党の前身が2022年に参院議員に押し上げたガーシーこと東谷義和が、一度も国会に登院せずに除名された際、立花は批判の矛先が自分に向くことを恐れ、アイドルと政治家の融合を掲げた政治団体「政治家女子48党」に参加していた大津綾香を党首とし、党名も変更すると発表した。
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