著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

神戸小1女児殺害事件の犯人が死刑判決破棄後、別の獄中者に明かした本心

公開日: 更新日:

裁判で「生きて償いたい」と訴えたが…

遺体遺棄現場の雑木林。花が手向けられていた(提供写真)

 2009年の裁判員制度施行以来、裁判員裁判の死刑判決8件が控訴審で破棄され、そのたびに物議を醸した。うち1件が14年9月に神戸市で起きた小1女児殺害事件だ。

 私の手元には、この事件の犯人、君野康弘(58)が大阪拘置所に勾留されて裁判中、同拘置所に収容された別の獄中者A氏にあてた手紙のコピーがある。それには、こうつづられている(〈 〉内は引用。原文ママ)。

〈先週の歌ようスクランブルは、1970年代~1980年代の曲が何曲か流れてなつかしかったです〉

〈夕食マーボカレーはうまくて、とうふも食べました〉

〈7月20日は白身魚のかばやきが夕食で出ます。久々のごちそうですよ。楽しみですね!〉

 文章からは獄中生活を楽しむ様子がうかがえる。 

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