天台宗の性加害問題…宗派から「罷免」の懲戒処分受けた元住職の呆れた言い分
■報道陣からツッコミ続出
元住職は叡敦さんに対して、性行為の強要や暴力があったことを認め、謝罪する念書を書いている。会見では、「事実ではないが、叡敦さんの気持ちの整理がつくならと考えて書いた」とした。集まった報道陣からは、「(寺の財産を渡したのが事実であれば)住職による私的流用にならないか?」「(カネを無心して)刑事告訴までしてきた相手に、事実に反する念書を渡すというのは常識的に考えて理解できない」と、ツッコミ質問が続出した。
叡敦さんの代理人である佐藤倫子弁護士はこう話す。
「元住職側が言う“生活援助”なるものも含め事実と異なる点が多く、大変憤りを感じます。叡敦さんの信仰を利用した虐待という点が抜け落ち、単なる男女の問題とされたことは耐えがたいです」
元住職の代理人は、会見でこう語った。
「人を助けるのが僧侶なので、こちらから積極的に名誉毀損で叡敦さんを提訴するつもりはない」
だったら、そんな二次加害まがいの記者会見もしなきゃいいのに。
(藤倉善郎/ジャーナリスト)