著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「日本軍兵士たちの戦場体験」(22)二・二六事件で岡田首相暗殺後に首相官邸で乾杯した襲撃隊

公開日: 更新日:
完成間近の国会議事堂の敷地内に入り、休息をとる反乱軍兵士=1936年2月27日(C)共同通信社

 第1連隊機関銃隊の二等兵Kの話を続ける。Kは、教官の栗原安秀の動きを見ていて、近いうちに何らかの行動に出るんだなと思っていた。2月26日の午前3時半に非常呼集がかかり、実弾を手渡された時から、もう逃れられない運命を悟っていたというのである。そして行進が始まり、Kの部隊は首相官邸… 

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