「石破おろし」を阻む目白押しの外交日程…8月に韓国とインドの首脳来日、9月は米国で国連総会

公開日: 更新日:

時事通信調査でも自民支持層の65.9%が「辞任すべきと思わない」

 そうなると、反石破派は何としても総裁選前倒しの実施に持ち込むべく動くだろうが、彼らにとって悩ましいのは世論の空気だ。

 両院議員総会で総裁選前倒しの意向確認が決まって以降も、報道各社の世論調査で「石破首相は辞めなくていい」が増え続けているのだ。12日に公表されたNHKに続き、14日公表の時事通信でも、辞任すべきと「思わない」(39.9%)が、「思う」(36.9%)を上回った。自民支持層に限ると「思わない」が65.9%に上った。時事通信の世論調査は、電話ではなく個別面接方式のため、信頼度が高いとされる。

「お盆で地元に帰っている国会議員が支持者の声をどう受け止めるのか」(自民党関係者)

 世論を追い風に石破首相が続投の意を強めているのは想像に難くない。そこへ目白押しの外交日程……。参院選の総括を受けた森山幹事長の去就や、石破首相が続投するにしても党役員人事を受ける人がいるのかどうかなど“変数”はいくつもあるが、「石破おろし」はますます見通しが立たなくなってきた。

  ◇  ◇  ◇

「石破おろし」をめぐる自民党のドタバタぶりは、関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    石破首相が「企業・団体献金」見直しで豹変したウラ…独断で立憲との協議に自民党内から反発

  5. 5

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?

  1. 6

    両院議員総会は不発に…「石破おろし」狙う自民党総裁選“前倒し運動”は尻すぼみの可能性

  2. 7

    「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述

  3. 8

    どうなる自民党総裁選前倒し? 小泉進次郎氏「農相に専念」発言も“キングメーカー詣で”の思惑と計算

  4. 9

    アラスカ米軍基地での米ロ首脳会談はプーチン氏の“晴れ舞台”に…トランプ大統領はロシアの思惑にまんまとハマる

  5. 10

    参政党・神谷代表が予算委デビューでダサダサ提案 ムキ出しの「トランプファースト」に石破首相もNO

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  2. 2

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  3. 3

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 4

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  5. 5

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  1. 6

    開星(島根)野々村直通監督「グラウンドで倒れたら本望?そういうのはない。子供にも失礼ですから」

  2. 7

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  3. 8

    風間俊介の“きゅるるん瞳”、庄司浩平人気もうなぎ上り!《BL苦手》も虜にするテレ東深夜ドラマの“沼り力”

  4. 9

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  5. 10

    山下美夢有が「素人ゴルファー」の父親の教えでメジャータイトルを取れたワケ