「ポスト石破」最右翼、小泉進次郎氏が来週出馬表明も…コメ政策のグダグダが総裁選の足かせに
結局、進次郎氏が打ち出すコメ政策に、業界は振り回されっぱなしである。
■米どころの党員票は望み薄
「進次郎さんは人気こそありますが、やはりコメ政策ではアラが目立つ。彼の手柄とされている随意契約による備蓄米放出も、流通が滞り、うまくいったとは言い難い。販売期限を当初は8月末までとし、備蓄米が出回らない中、卸売りや小売りも『結局どうなるの?』と気を揉んでいたところ、ギリギリの先月20日に一転して9月以降の販売を容認。われわれも困惑しきりです」(コメ業界関係者)
特に生産者は進次郎に冷たい視線を送っているという。
「矢継ぎ早に放出された備蓄米をめぐり、生産者の間では『米価下落で採算が取れなくなり生活基盤が脅かされる』など、強い懸念の声が広がりました。営農意欲に冷や水を浴びせられたと思う人も少なくない。業界内でも特に生産者は、進次郎さんへの信頼度が低下しています」(同前)
コメを巡る異常事態は、現在進行形だ。JAが集荷時に前もって生産者に払う概算金が、大幅に上昇。業者間の買い付け合戦も過熱している。背景には、猛暑に伴うコメの歩留まり低下への不安があり、店頭では、新米価格が軒並み5キロ4000円台後半という高値で推移。「コメ離れ」も懸念されている。