著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「第2次世界大戦と原爆」(36)ソ連、ドイツ、日本-ウラン爆弾開発の分水嶺

公開日: 更新日:
理化学研究所が再現した、日本の原子物理学の父と呼ばれる仁科芳雄博士の研究室。仁科氏(右端)のほか、教え子の湯川秀樹博士(中央)らの等身大パネルも(2022=令和4=年10月26日)/(C)共同通信社

「ニ号研究」や「F号研究」に加わった科学者や研究者に話を聞いていて、私(保阪)は、戦争と出会った彼らの苦衷が実によく理解できた。自らの研究テーマが、戦争では最大の効果を発揮する殺人兵器に転じるというのは、あまりにも不幸であった。ウラン爆弾の製造・開発に協力するつもりはなかったが、… 

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