著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「第2次世界大戦と原爆」(38)「二号研究」はB29の爆撃とともに燃え尽きた

公開日: 更新日:
空襲を受け焼け野原になった東京。国会議事堂上空より霞が関官庁街をのぞむ(1945=昭和20=年10月4日)/(C)共同通信社

 竹内柾らの分離班チームが分離筒を試行錯誤の末に作り上げたのは、昭和20年の初めのことであった。それは高さが5メートルにも及び、幅は50センチを超えていた。この分離筒に六フッ化ウランを入れて濃縮ウラン(ウラン235)を取り出すというのが作業順序であった。なにしろウラン235はウラ… 

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