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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

シリーズ「憲法と日本人」(33)「女性天皇容認」は当然という空気──昭和29年の改憲案で見せた“余裕”

公開日: 更新日:
貞明皇后1周年でずらりと並ぶ皇族。(左から)皇太子、義宮、順宮、清宮、秩父宮夫妻、高松宮夫妻、三笠宮夫妻(1952=昭和27=年5月17日)/(C)共同通信社

 昭和29年に自由党(のちの自民党)が示した憲法改正の方向についてだが、あえて皮肉な項目と言っていいような内容が見られる。それについて読み解いていきたい。8項目の中の最初の項目(天皇)の中に、現在から見ると意外な方向性が示されている。

「皇室典範を改正し、女子の天皇を認める… 

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