麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

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福岡は氷山の一角か…北関東県や九州他県にも噂

 また、全国ニュースでも連日取り上げられ、自民党本部も見過ごすわけにはいかなくなってきた。そこで鈴木幹事長らが事情を聴いたというわけだが、冒頭のように「県連任せ」「必要があれば…」と本気度に欠け、どこか甘く見過ごす姿勢に見える。

 自民党の元三役のベテランは、「本来、幹事長なら、こうした地方の不祥事などがあれば、事が大きくなる前に本部に呼びつける。そして『調査しろ』『報告しろ』とやるはず」とした上で、鈴木幹事長が曖昧な対応をしている事情についてこう話す。

「今回証言をしている反蔵内の県議らは麻生太郎副総裁に近い面々。その麻生氏は蔵内氏とここ数年対立関係にあるとされ、今回の証言は麻生氏がウラで仕掛けているなどと地元では噂が蔓延し始めている。真相は不明だが、鈴木幹事長は麻生派だし、今回の政争が麻生氏にも飛び火して麻生氏の名前や存在にマイナスになることだけは防ぎたい。そのため、できる限り口出しせず、騒ぎ立てず、地元だけの話に収まるようにと様子見をしている」

 ただ、今回のような議長ポストをめぐる金銭の授受が、福岡だけでは終わらないかもしれない。

 ある政治ジャーナリストが言う。

「福岡の一件があって以降、実は北関東のある県や九州の他県の県議会でも議長ポストをめぐってカネのやり取りがあるとの情報が元県職員や元県議から寄せられ取材を始めている。福岡は氷山の一角かもしれない。こうした慣例が他県でも行われていて全国に広がるとなると、裏金事件以来、再び自民党の政治とカネの問題に大きく発展する可能性がある。来年春には統一地方選もあり自民党を直撃する」

 自民党本部は本腰を入れて今のうちに福岡の火を消さないと大変なことになる。

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