売り上げ210万円盗まれ警察に…売春斡旋組織リーダーが摘発されたマヌケな経緯
「マンションの集合ポストに入れていた現金約210万円入りの封筒が盗まれた」
売春組織摘発のきっかけは、リーダーからの窃盗被害の申告だった。
出会い系サイトで売春を斡旋したとして、大阪府警保安課は23日、住所不定、職業不詳の山崎雅也容疑者(28)ら男4人を売春防止法違反(周旋)の疑いで逮捕した。
昨年2月、山崎容疑者から府警西署に「盗難被害に遭った」と届け出があった。対応にあたった警察官が「そのお金、何ですか」と尋ねたところ、山崎容疑者は「飲食店の売り上げ」と説明したが、店の場所については「言いたくない」とマトモに答えず、「従業員の名簿とか分からんし、全員把握してへん」と曖昧な返事しかしなかった。
「詳しいことを何も言わへんもんやから、何かおかしいなということで捜査を開始した。そもそも集合ポストに現金を入れること自体、怪しかった。行動確認をしたら、山崎の家にしょっちゅう出入りしてる男がおった。あとをつけたら大阪市内の駐車場で複数の男が女を車に乗せて、客との待ち合わせ場所へ向かってた。女はそこで客の車に乗り込み、ラブホに行っとった。客から受け取った金を、足がつかへんように回収役がアジトまで届けてた。盗まれたんは、その金やった」(捜査事情通)