「非水のみかた」杉浦非水著

公開日: 更新日:

「非水のみかた」杉浦非水著

 著者の非水は、明治から昭和初期にかけて活躍した日本のグラフィックデザイナー第1号といわれる人物。氏が生前につづり雑誌に掲載された自伝に、その作品を添えて構成したビジュアルブックだ。

 明治9(1876)年、愛媛県松山市に生まれた氏の本名は朝武という。俳聖・正岡子規を生んだ松山は、俳句が盛んで、非水という雅号は、氏が中学時代から名乗っていた翡翠郎という俳号を図案意識から単純化して、つけたものだと本人は述懐している。

 非水という字のシンメトリックで図案的な均整を構成しているところも気に入ったようだ。

 氏が3歳のとき、父親は一旗揚げようと妻子を残し上京。しかし、父はいつまでも戻らず、しびれを切らした母方の祖父が朝武を杉浦家の養嗣子とした。母はその後再婚するが、間もなく病死。朝武は剣士だった祖父のもとで育てられたという。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    サッカーW杯でもクッキリ…中国企業の存在感は高まるばかり

  2. 2

    高市早苗が「2025年のバカ」第1位!不名誉トップ10に麻生太郎、“ウンコにタカる銀蠅議員”らがランクイン

  3. 3

    暴言LINEを連投、水をぶっかけ…良ちゃんに懸念されていた過去の「奇行」 鬼越vs渡部騒動で分かれた明暗

  4. 4

    【スクープ第6弾!】衆院選中の違法「広告動画」疑惑 大阪自民17陣営にも大量発覚

  5. 5

    星野監督は開口一番に「引退勧告」 俺が“邪魔な存在”であるとヒシヒシと伝わってきた

  1. 6

    佐々木朗希に付いて回った“タンパリング疑惑”…ドジャース以外の29球団は「そこまでやるか」と激怒した

  2. 7

    巨人・橋上監督代行“地固め”着々で次期監督にんまり? オーナー評価は「あくまでコーチ」

  3. 8

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  4. 9

    高市首相2カ月ぶり党首討論「嘘と居直り」のデタラメ60分…国民民主に猫なで声、公明には高圧

  5. 10

    ドジャース大谷翔平“満身創痍”の深刻度…本人が「ムリ」と判断し前半戦最終登板と球宴を回避