気負って焦るばかり…“空回り”に終わった香川の初W杯

公開日: 更新日:

■柿谷の動き出しに気付かず

 空回りは守備面にも悪影響を与えた。フィジカルコンタクトが弱い香川は、相手をガチガチにマークして潰すような守備は期待されていない。その分、的確なポジショニングでパスコースを切ったり、チェイスして相手のプレーを遅らせたりする守備をしていたが、W杯ではそれすらできていなかった。ゴールを欲しがって中央に寄りすぎてしまい、手薄になった香川のサイドを攻略された。

 本来なら、失点を上回るだけの攻撃を見せなければならないが、香川はシュートも大して打てなかった。「先制点を奪いたい」と話していたコロンビア戦でもシュートを外し、後半途中出場のFW柿谷の絶妙な動き出しにも気付かず、柿谷が呆れる場面もあった。

 攻撃を武器にするはずの日本のGL敗退は、香川の大ブレーキも大きな原因だった。

●香川の話
「これで終わってしまうと思うと悔しい。結局4-1で負けましたし、点を取りに行った中で勝ちきれなかった。点を取れなかったし、悔しい。たくさんのファンの声援であったり、日本からの期待を受けましたが、結果として何も残せなくて申し訳ない。結果が残せなかったのは自分の実力不足。それは感じた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動