気負って焦るばかり…“空回り”に終わった香川の初W杯

公開日: 更新日:

 コロンビア戦で香川真司(25)放ったシュートは、チーム最多の5本だが、初戦と2戦目は0本。これがFW香川のW杯をすべて物語っている。サッカーライターの平野史氏が言う。

「香川に求められていたのは、本田や長友と有機的に絡みながら相手を崩し、ゴール前までボールを運んでチャンスをつくり、自分でシュートを決めるようなプレーです。周囲の選手が動いてくれないと生きないタイプですが、それにしても何もできなかった。巧みなボールタッチや鋭いフェイント、素早いターンで相手をかわすという持ち味も消えていたどころか、パスミス、トラップミスも目立ちました」

 コンディションの悪さも指摘されているが、何よりメンタル面での問題が大きい。一部では「ガラスの10番」と揶揄(やゆ)されている。初めてのW杯で結果を出したいと気負って、空回りするばかりだった。

「マンチェスター・ユナイテッドでレギュラーを確保できず、自信を失っていたのは明らかです。なのに、フィジカルもメンタルも最悪の状況なのにゴールを決めたいと焦り、かえってパフォーマンスを落とした。完全に悪循環でした」(平野氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後