FA市場に影響か…オリ守護神・平野佳の気になる「失速」
オリックスの守護神・平野佳寿(30)がおかしい。3日までに61試合の登板でリーグトップの39セーブを挙げてはいるものの、9月27日の日本ハム戦で中田にサヨナラ弾を許すなど9月だけで4度も救援に失敗した。
8月末までは安定感抜群。救援失敗でチームが敗戦したのはわずかに2度だけだった。それが1カ月で激変。9月に平野と対戦したあるパの選手も「8月までの平野の直球はボールにものすごい量のスピンがかかっていて、手元でグッと伸びていた。でも、最近は明らかにそのスピンが少なく、棒球に近かった」と話す。調子が落ちているのは明らかだろう。
■ヒジと肩が悲鳴
この平野の異変。蓄積疲労と、9月に入ってから激化したソフトバンクとの優勝争いによる重圧が大きかったという。
「平野佳は先発から救援に転向した10年以降、毎年60試合以上に投げているタフな投手ですが、いずれの年もチームは優勝争いとは無縁だった。しかし、今季のチームは開幕直後から好調で常に首位争い。ソフトバンクの優勝が決まるまで一戦必勝の戦いばかりだった。絶対に負けられない2日の試合もそうだったが、緊迫する場面での登板が続けば、必然的にプレッシャーもかかり疲労度も増す。このせいで、平野のヒジと肩が悲鳴をあげているようなのです」(チーム関係者)
平野は今年7月に国内FA権を取得。今オフには、移籍が濃厚といわれる。しかし、優勝争いの中で、不甲斐ない投球が続いたのであれば、平野の守護神としての評価やオフのFA戦線にも影響が及ぶかもしれない。