オリ金子「投手3冠」ほぼ手中 メジャー移籍なら年俸いくら?

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 オリックスのエース、金子千尋(30)が30日の楽天戦に先発。チームの優勝争いに絡み、中5日での登板だったにもかかわらず、7回112球を投げ9安打3失点。今季16勝目(5敗)を挙げ、防御率(1.98)、奪三振(199)を含めた投手3冠をほぼ手中に収めた。

 すでに8月末に国内FA権を取得。今オフに移籍が濃厚といわれるが、チーム関係者の間では「育ててくれた球団への恩もあり、入札金を置き土産にポスティングでのメジャー移籍も捨てていない」という声もある。仮にFA権を行使せず、メジャー移籍に踏み切った場合、年俸はいくらになるのか。

 アメリカ野球愛好会副代表の鈴村裕輔氏に聞くと、「単年ベースで7億5000万~8億円を基本線に、4年32億円から5年40億円ぐらいの複数年契約が妥当でしょう」とこう続ける。

「田中(ヤンキース)やダルビッシュ(レンジャーズ)、岩隈(マリナーズ)ら、日本人先発投手が相次いでメジャーで活躍している現状を考えれば、金子も先発3番手クラスで、年俸10億円程度の評価をされてもおかしくはありません。ただ、金子の場合はオリックス入団当初からヒジに古傷があり、2年前の12年シーズンも右ヒジの炎症で長期離脱しました。今季、『タフ』といわれていた田中がヒジの故障で長期離脱したこともあって、メジャー側は日本人投手のヒジの具合に敏感になりつつあります。それに、今オフ、メジャー移籍が濃厚な前田(広島)と違い、メジャーでの知名度がイマイチで、人気面でも前田には劣ります。話題のある投手なら集客力を武器に代理人が強気の交渉をしますが、金子はその意味で知名度も人気も低い。こうした点を考慮すれば、年俸ベースで2割減は避けられないと思います」

 それでも金子の今季推定年俸は2億円。海を渡るだけで、その4倍もの金額が毎年入ってくる可能性が高いのだから、国内移籍なんてちっぽけなことは考えないほうがよさそうだ。

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