ソフトBドラ5・島袋洋奨 父が2歳で与えた「左用グラブ」

公開日: 更新日:

 直司さんにとって幸運だったのは、島袋が中央大学に進学する直前に、多摩の東京支社に移ることになったからだ。

「大学のグラウンドから支社は近いですからね。毎週末、洋奨の練習を見に行ってました。神宮球場にも応援に行きましたよ(笑い)」

 これで次の単身赴任先が福岡だったら面白いが、どうもそうはならないようだ。「福岡ならよかったんですけどねえ」と直司さんも苦笑いだ。

 直司さんは島袋が2歳の時、当時から将来は投手にするつもりで、右利きの我が子に左利き用のグローブを買って与えた。そんな島袋は「琉球のトルネード」と呼ばれる左腕に成長。そしてプロ野球の門を叩いた。

 島袋は大学時代、左ヒジを故障し、制球難に陥った。今も制球は完全に戻っていない。それでも直司さんは言う。

「悩んで苦労した時期もあったと思う。でも、そうした経験は後々生きてくると思うんです。興南時代はスイスイとうまくいき過ぎたでしょう。今後は野球以外でも挫折を味わうかもしれない。でも、こうやって悩んだことは忘れないもの。洋奨の人生にとっては、良い糧になると思います」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

    小室圭さん年収4000万円でも“新しい愛の巣”は40平米…眞子さんキャリア断念で暇もて余し?

  2. 2
    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

    メジャー29球団がドジャースに怒り心頭! 佐々木朗希はそれでも大谷&由伸の後を追うのか

  3. 3
    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

    若い世代にも人気の昭和レトロ菓子が100均に続々! 製造終了のチェルシーもまだある

  4. 4
    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

    巨人にとって“フラれた”ことはプラスでも…補強連敗で突きつけられた深刻問題

  5. 5
    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

    長渕剛の大炎上を検証して感じたこと…言葉の選択ひとつで伝わり方も印象も変わる

  1. 6
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7
    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

    「監督手形」が後押しか…巨人入り目前から急転、元サヤに収まった真相と今後

  3. 8
    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

    東京15区補選は初日から大炎上! 小池・乙武陣営を「つばさの党」新人陣営が大音量演説でヤジる異常事態

  4. 9
    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

    高島彩、加藤綾子ら“めざまし組”が大躍進! フジテレビ「最強女子アナ」の条件

  5. 10
    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず

    「救世主にはなり得ない」というシビアな見方…ピーク過ぎて速球150キロ超には歯が立たず