ソフトバンク工藤新監督を悩ます“元怪物”松坂大輔の処遇

公開日: 更新日:

松坂大輔を獲得しろ!」

 日本シリーズ直後、ソフトバンクの孫正義オーナー(57)が直々に指令を下した。

 今オフ、4年総額16億円でソフトバンク入りし、日本球界に復帰した松坂大輔(34)。孫オーナーが期待したのは成績以上に、知名度と集客力である。

 高校時代に一世を風靡した「怪物」、その名前を知らない日本人はいない、と言っても過言ではないから、当然メディアも松坂を大きく扱うし、普段球場に行かない層の来場も期待できる。孫オーナーとしてはそうした事情を考えれば、年俸4億円でも十分お釣りがくると踏んだのだろう。

 一方、頭が痛いのは工藤新監督(51)だ。監督はおろか、コーチ経験すらない。当初は尻込みしたが、王球団会長に頭を下げられて昨季日本一になったチームの監督を引き受けざるを得なかった。そこに“客寄せパンダ”まで押し付けられた恰好だ。

■内紛の“火種”になる可能性も

 もちろん、松坂が先発として成績を残せば何の心配もない。だが、ここ6年はメジャーでわずか23勝。11年に右肘靭帯の再建手術を受けた松坂は、「怪物」の前に“元”がつくのが現状だ。仮にシーズン中炎上が続いても、獲得した事情が事情だけに、二軍には落とせない。中継ぎに回したくても、そもそも松坂は先発がやりたいがために日本に戻ってきた。中継ぎで妥協するくらいなら、今季もメジャーに残っていたはず。当然、「先発としての出場」は契約条項に盛り込まれているとみていいだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ