出場機会のため イチローがマーリンズのマウンドに上がる日

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 外野の控えに加え、便利屋的な働きまで求められそうなのが、マーリンズ・イチロー(41)だ。

 今季は「4人目の外野手」として主力が休養する際にスタメン出場したり、代打や守備要員での起用が濃厚だ。その上、地元紙「マイアミ・ヘラルド」(電子版)など複数の米メディアによれば、マイク・レドモンド監督は一塁のマイケル・モース(前ジャイアンツ)が右わき腹に不安を抱えていることから、代役にイチローの起用を検討しているという。

 これまで外野一筋だったイチローがメジャー15年目にして初めて内野の守備に就く。今季は、あと156本と迫ったメジャー通算3000安打達成を目標とするイチローにとっては出場機会が増えるだけに悪い話ではない。さらに、今季はマウンドに上がる可能性もある。

 メジャーでは大差でリードを許した試合で野手をマウンドに送ることは珍しくはない。リリーフ投手を無駄に投入せず、負担を減らすためだ。

 DH制のないナ・リーグでは投手に代打を送るなど役割が多いだけに野手も無駄な起用はできない。それでも、延長までもつれて投手を使い切った場合など、野手がリリーフとして送られるケースもある。昨季はカブス・ベーカー捕手がロッキーズ戦(7月29日)の延長十六回、9番手で登板し勝利投手になっている。

 イチローは1月29日の入団会見で起用法について聞かれると「僕はピッチャーもできますから」と自慢の強肩をマウンドで披露する構えを見せた。

 今季は156安打より、156キロに注目か。

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