侍Jと大谷翔平がWBCで直面するMLBからの嫌がらせ…過去何度も味わった手段選ばぬヤリ口に要警戒
来年3月のWBCに出場するライバル国が着々と強力なメンバーを固めている。
連覇を目指す侍ジャパン(J)の最大のライバルである米国代表は日本時間10日、ドジャース・大谷翔平(31)を抑えて今季のナ・リーグ本塁打王(56本)のタイトルを獲得したシュワーバー(32=フィリーズ)、ド軍の正捕手スミス(30)ら4人が新たに代表入りしたと発表した。
スーパースターが揃い、上位進出が見込まれるドミニカ共和国は、今季45本塁打を放ったレイズの有望株であるカミネロ内野手(22)を追加。過去に2度、準優勝(2013、17年)しているプエルトリコは、リンドーア(32=メッツ)、コレア(31=アストロズ)、アレナド(34=カージナルス)の強打の内野手3人の出場が判明した。
ライバル国がドリームチームの編成を進める一方、侍Jといえば、日本人メジャーリーガーで出場が決まっているのは大谷ただひとり。しかも、二刀流か打者専念か、起用法すら決まっていない。同僚の山本由伸(27)、佐々木朗希(24)らは球団と折衝中で、今永昇太(32)、鈴木誠也(31)のカブス勢も態度を明らかにしていない。
侍Jの井端弘和監督は10日、滞在先の米国で「全然変わらないですね。MLBからの返事待ちで。なかなか、MLBが決まらないので、今はそこで止まっている状態。せめて年内には返事が来てくれたら」と複雑な心境を吐露した。
侍Jの代表選考を巡っては、ドジャースのロバーツ監督が大谷の投手としての出場に難色を示し、山本や佐々木の出場に関しても慎重な姿勢を崩さない。指揮官として自軍の選手のコンディションを重視してのものだろうが、米国を筆頭に代表メンバーが固まりつつある現状を見れば、井端監督がヤキモキするのも無理はない。現状では「侍J、大谷への嫌がらせでないか」との声すら出ているほどだが、実際に来年3月の本番を間近に控え、特に米国による侍Jへの挑発的な態度は顕著だ。
この日、ウインターミーティングが開催されているフロリダ州オーランドで会見した米国代表のマイケル・ヒルGMは「米国のトップ選手たちと話をする際には『野球は米国の国技だが、現王者は太平洋の向こう側にいるんだぞ。日本にな』と伝えています。その事実から目を背けてはいません。だからこそ、国を背負うのにふさわしい、最高のメンバーを確実に揃えたい」と、打倒日本を宣言。要するに、MLB屈指のスーパースターである大谷が牽引する侍Jを倒すことで、「米国最強」を誇示したいのである。


















