初登板で敗戦投手の岩隈 “真の敵”は右手中指のマメにあり

公開日: 更新日:

 メジャーで抜群の制球力を誇るベテラン右腕に課題が浮上した。

 マリナーズ・岩隈久志(33)が8日(日本時間9日)、本拠地セーフコフィールドでのエンゼルス戦に今季初登板。立ち上がりから乱調で、初回に3番プホルスに2ランを許すなど、序盤に一気に5点を失った。三回以降は持ち直したものの、六回を投げ終え9安打5失点で降板し、敗戦投手となってしまった。

 メジャー4年目の今季は決め球のひとつであるスプリットの精度を高めるため、これまでよりも握りを強くした。指のかかり具合を良くして制球を安定させる狙いからだが、これが裏目に出た。

 指に力を入れ過ぎるあまり、キャンプ、オープン戦では中指に頻繁にマメができて、逆にスプリットの制球が定まらなくなった。キャンプ中に打者を立たせて行った投球練習ではスプリットがスッポ抜け、打者の頭にぶつけたことすらあった。

 オープン戦は3試合(計11回)に登板し、2四球、防御率3.27とまずまずの結果を残したものの、落ちないスプリットを捉えられるケースも珍しくなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー