メジャーで争奪戦か “問題児”グリエル抱える数々のハンディ

公開日: 更新日:

 先日、DeNAが契約を解除したキューバ人内野手のグリエル(30)が、ヤンキースへの入団を希望したと話題になっている。米ヤフーニュースの取材に、「世界の最高レベルでプレーするのはすべての選手の夢。プレーしたい球団? ザ・ヤンキース」と答えたのだ。

 もっとも、米国とキューバは現在、国交回復交渉の最中。グリエルに亡命の意思はなく、「禁輸措置が解け、政府がメジャーでプレーする許可を与えると言うのを待っている」(グリエル)状態だ。

 グリエルはDeNAと契約しながら、来日の意思すら見せなかった。まるで契約を解除されるのを待っているかのような態度だったから、恐らくどこかのメジャー球団にツバを付けられているに違いない。

 国交が正常化され、キューバ人選手が自由にメジャーでプレーできるようになれば、有力選手は莫大な金額による争奪戦になる。そうやって派手な札束合戦が繰り広げられる前に、いまのうちから水面下で青田買いが行われているともいわれる。

 グリエルはしかし、そこまでの選手か。過去にメジャーで活躍したキューバ人選手の多くは、グリエルよりはるかに若い年齢で挑戦している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋