<第26回>ふざけるのも、人を笑わせるのも大好きだった

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 水沢南中学3年のときのことだ。

 大谷は放課後、同じクラスの渡邊洸大と2人で教室に残って、模造紙に修学旅行の様子をまとめていた。

 が、そのうち飽きてくる。どちらからともなく模造紙を丸め、チャンバラごっこが始まった。調子に乗ってはしゃぎ、つい、大声を出した。それが、たまたま廊下を歩いていた先生にバレて、大目玉を食らった。

 学校では友達5、6人と廊下を走り回って追い掛けっこ。ほうきを振り回して遊んでいて先生に出くわし、怒られたこともある。当時を振り返って、渡邊がこう言った。

「怒られたときとか、多少、うぜーとか、うるさいなぁとか言いますけど、それを引きずったりはしない。切り替えが早いっていうか、怒られて落ち込むとか、考え込むみたいなことはなかったですね。運動会の応援リーダーとか、僕が周りからやれと言われて、ひとりだと嫌だったので、大谷とか他の友達も巻き込んでやったんです。文化祭のときにクラスで合唱するときのパートリーダーもそう。自分から積極的にやるわけじゃなくても、誘われたら断らない。まじめで堅そうなイメージがあるけど、全然、そんなことないですよ。ふざけるのはむしろ好きじゃないですか。人を笑わせるのは好きでしたね」

 友達同士でプロ野球選手の物マネ。大谷は小笠原の打撃フォームをマネて、周囲を笑わせた。テレビゲームの主人公の敵の走り方や攻撃の仕方をマネるため、ときには掃除の用具入れの中に隠れ 

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