偶然かそれとも? 清宮早実が3試合連続「第1試合」の不思議

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「偶然にしちゃあ、出来過ぎでは?」

 ネット裏のプロ野球スカウトのひとりがこう言った。前の列にいた別のスカウトも体をひねって話に入ってくる。

「ボクはまたなるんじゃないかと思いましたよ。でも3試合連続で第1試合なんて、記憶にあります?」
「ない。なんかしらの力が働いてたりしてな」
「この人気ですから、あり得なくはないですね」

 13日の甲子園2回戦。怪物1年生・清宮幸太郎を擁する早実(西東京)が広島新庄を7-6で下し、ベスト16入りを決めた直後だ。次戦の3回戦が15日の第1試合に決定したと聞き、こんな会話になったのだ。

 甲子園に来て3試合連続で朝8時開始の第1試合。勝利チームは試合終了後にグラウンドで抽選を行い、次戦の対戦相手と試合開始時間を決める方式になっているが、「偶然にしちゃあ、すごい確率だよ」というわけである。

■高野連は早実を“特別扱い”

 第1試合のメリットは大きい。観客動員と警備上の都合である。4万7000人を集めた8日の1回戦に続き、この日も4万4000人。高野連から2試合連続で満員通知が出た。お盆とはいえ、平日にもかかわらず、である。清宮のために増員している警備態勢も「朝一番~何時まで」のように警備時間を決めやすいという利点がある。前出のセ・リーグスカウトが続ける。

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