先輩・荒木大輔氏も指摘 早実・清宮に見えた「3つの課題」

公開日: 更新日:

 早実は進学校で野球学校のように勉強は二の次というわけにはいかない。学校の授業は週6日あり(水、土曜以外は6時間授業)、練習時間は限られる。「弱点を強化するためには制約のある環境」と早実OBも心配する。

 打撃以上に課題となるのが守備力の強化だ。一塁を守る清宮は甲子園では野手のショートバウンド送球を巧みに処理するなど、グラブさばきを評価する声はある。だが、ネット裏のスカウトはこう注文をつける。

「問題はゴロ処理と横の動き。腰高で打球を捕りに行く際に、頭から突っ込みがち。プロを目指すなら、守備は相当レベルアップしないといけない。練習すれば克服できる欠点とはいえ、それに取り組む意欲があるのかどうか。清宮は調布シニア時代に、三塁に挑戦したことがある。ただ、当時は守備への意識があまり高くなく、数試合で一塁に戻ったと聞いている。頭の中で打撃と守備を同じくらいにしないとね」

 前出の安倍氏は言う。

「守備も打撃同様、下半身を作りこんでいく必要がある。そうすれば構え方もどっしりして、フットワークも良くなる。たとえば遊撃の位置でノックを受けると、下半身の動きのキレ、フットワークの軽さ、スローイングの安定感を磨く良い練習になるはずです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃