新たな選手供給源、球団所有も メジャーがBCリーグに熱視線

公開日: 更新日:

 プロ球団には練習試合を組んだり、用具を提供したりするなど、BCリーグに協力的なチームも中にはある。二軍で出場機会がない育成選手を独立リーグに派遣する覚書を交わすなど、人的交流は図っているものの、経営に参画する球団はいまのところ皆無だ。NPBの多くの球団は独立リーグを「安上がりに選手を調達できる草刈り場」としかみていない。独立リーグの選手がNPBのドラフトで指名されるのは育成が多い。独立リーグの選手はプロ志向が強く、NPB側が「条件が悪くても契約するだろう」と足元を見ているためだ。

「ここ数年、田中(ヤンキース)、ダルビッシュ(レンジャーズ)ら多額の資金をつぎ込んで獲得した日本人選手に故障が目立っているため、MLBはNBPで実績を残した選手の獲得に慎重になっている。日本人選手の獲得によって日系企業がスポンサーに付いたり、日本人の集客増が見込めたりしても、戦力にならなければ採算が合わないからです。で、NPBで完成された選手を取るより、自ら選手を育成した方が戦力として計算が立つと考える球団は少なくありません。有望株は若いうちにマイナーに送って鍛えれば、米国の野球に適応するのに時間もかかりませんしね」(ナ・リーグのスカウト)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  3. 8

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明