独立リーグ入り藤川 「無報酬」に込めた阪神への“メッセージ”

公開日: 更新日:

「この日を迎えられて光栄。新しい人生のスタートとして最高の決断ができたと思う」

 レンジャーズを自由契約になった藤川球児(34)が8日、四国アイランドリーグplusの高知入団会見を行った。集まった100人の報道陣がどよめいたのは梶田球団社長の「無報酬です」というひと言。阪神時代の最終年(12年)の年俸は4億円。カブスでの2年間も同額で、今季はレンジャーズと約1億2000万円で契約した。その藤川が高知で基本給ゼロの“タダ働き”をするというのである。

 本人は高知入りを決断した理由として、「お墓にお金を持っては入れない」と条件面にこだわらない姿勢を強調したが、「球児の阪神に対する当て付けですよ」とは球界関係者だ。

「球児は古巣の阪神と12球団で唯一交渉し、しかも2年契約の提示を受けたといわれている。けれども、阪神は球児獲得に乗り気ではなかった。球団の一部からは『同じ右肘を故障した松坂の二の舞いになる』『球団に意見を言うし、口うるさい』などという理由から『球児不要論』が浮上していたという。球団の意見が一本化できない状況では誠意が伝わるはずもないし、おそらく交渉の過程でそういう姿勢がミエミエだったんでしょうね。それに藤川がカチンときた。カネの問題じゃないと言いたかったのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 8

    巨人が来秋ドラ1指名?明治神宮大会で躍動の青学大154キロ右腕・鈴木泰成は“4年越しの恋人”

  4. 9

    周囲が気を揉むドジャース山本由伸の結婚適齢期…今季大活躍でスポンサーからの注目度も急騰

  5. 10

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞