韓国人選手に最終日逆転される日本人選手に足りないもの

公開日: 更新日:

 昔、男女共に台湾の選手が強かった時代もそうだった。陳清波を中心に謝永郁、謝敏男といった強豪が試合先ではよく行動を共にしていた。日本オープンなど多くのタイトルを取っている陳さんが中心になって、優勝争いをするときの心構えとかゴルフの仕方を若い選手に教えるわけだ。

 そのころ、台湾は女子も強かった。陳さんは女子にも男子と同じスイングを教えた。だから台湾にはオーバースイングの女子は当時からいなかった。樋口久子と女王の座を競り合った涂阿玉は男子プロ顔負けのパンチショットでダウンブローにボールをとらえて止まる球を打った。

■勝ち方を教える師匠がいない

 樋口にはカナダカップでサム・スニードなど世界の強豪を破って優勝した中村寅吉がついていた。

 中村は試合のとき、樋口にキャディーをやらせて勝ち方を教えた。パッティングのラインもよく樋口に読ませた。

 そうして、昔は試合で勝っているプロが師匠としてついていたので、優勝争いをするときの戦い方も普段から教わっていた。だから、最終日、プレッシャーがかかったとき、どういうゴルフをしたらいいのか、分かっていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋