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児玉光雄追手門学院大学客員教授

47年兵庫生まれ。京大工学部卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員として五輪選手のデータ分析に従事。前鹿屋体育大教授。日本スポーツ心理学会会員、日本体育学会会員。

心理学者が解説 日本女子ゴルフから「世界の強豪」出ない理由

公開日: 更新日:

 今週、日本女子オープンが片山津ゴルフ倶楽部(石川)で開催される。日本のスポーツ界を見渡してみても、女子ゴルフほど恵まれている競技種目を探すのは難しい。3月から11月までびっしりと37試合が組み込まれ、賞金総額も昨年より5700万円アップの33億3300万円。

 もちろん、シード選手の多くはトーナメントで獲得する賞金以外に、スポンサーから用具契約、所属契約、パッチ契約といった複数の恩恵を受けている。

 彼女たちは環境が恵まれ過ぎているために、トーナメント会場の練習グリーンでは和気あいあいの雰囲気だけが目立ち、必死さや緊張感というものがあまり伝わってこない。

 一方、韓国選手は黙々と練習する姿が目につく。トーナメント会場でこんなことがあった。名前は伏せるが、現在大活躍している韓国選手がラウンド後、黙々と2メートルのパット練習に励んでいた。それは多分、午後2時ごろだったと思う。

 その後、私はメンタル面の指導をしている選手についてコースを回った。午後4時ごろ再び練習グリーンに戻ってみると、その選手がまだ同じ距離のパット練習を続けていたのである。

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