岩隈を「1年12.1億円」で買い叩いたマリナーズの手練手管

公開日: 更新日:

 チームは岩隈が加入した12年以来、メディカルスタッフが総力を挙げてフィジカル強化、故障防止に細心の注意を払ってきた。移籍1年目はチーム内の投手陣と比べても体力、筋力が劣っていたため、特別に強化プログラムを組んで、メジャーの環境で耐えられる体をつくらせた。2年目以降も「クマ(岩隈)プログラム」と呼ばれる専用の強化メニューに沿ったトレーニングおよびケアが行われている。

 11月にセミナーに出席するため来日したリック・グリフィン・チーフトレーナーによれば、自転車のチューブやバランスボールを使って肩甲骨の外回旋の筋肉を鍛えたり、登板の翌日には下半身強化のためプールトレーニングも取り入れているそうだ。肘を強化するダンベル運動では、入団当初は1350グラムだった重さが今では2268グラムで行っているそうだ。

「マリナーズは岩隈がドジャースと、ほぼ合意しながら、身体検査で白紙に戻ったという情報を意図的に流したといわれています。そうやって岩隈に重大な異常があると吹聴することで他球団を牽制、間髪を入れず契約にこぎつけたのです。岩隈の体の隅々まで知り尽くしているマリナーズだからこそできたこと。作戦勝ちですよ」とは代理人関係者だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動