岩隈のケースが教える“メジャーの契約は選手価値の尺度”

公開日: 更新日:

「3年55億円」が吹き飛んだ揚げ句、「傷物」のレッテルを貼られて「1年13億円」で出戻った。ドジャースとの契約がほぼ合意に達しながら身体検査で白紙になり、マリナーズと1年契約を結んだ岩隈久志(34)のことだ。

 契約は2年間のオプション付き。3年続けてローテを守ればドジャースとほぼ同等の条件になる出来高払いが付いたとはいえ、岩隈にとってダメージは大きい。

 メジャーの契約ではケタ違いのカネが動く。大金を投じる球団側が慎重になるのは当然で、受け取る側もそれなりのリスクを背負う。岩隈がいい例だ。

 義理や人情やコネが幅を利かす日本のプロ野球界とは対照的。メジャーで選手としての価値を測る指標は、カネや契約年数や起用法などの契約内容以外にない。

 一部メディアは岩隈がマリナーズのオファーを蹴飛ばし、ドジャース入りまで破談したことに関して「シアトル愛より金を選んだツケ」などと報じたが、メジャーでプレーする選手がカネを判断基準にするのは当たり前なのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー