理事長の跡目争い熾烈 貴乃花理事vs.九重親方で買収合戦

公開日: 更新日:

■水面下の実弾

 トップに立ちたい貴乃花理事にとって、八角理事長の存在は目の上のたんこぶ。「代行」の二文字をつけたままにすることによって、今月末の理事選まで後継者を曖昧にする必要があった。そんな貴乃花理事は時津風一門を取りこみ、理事候補選の票集めに奔走しているらしい。目的は派閥拡大と九重親方の理事復帰阻止だ。

「九重親方は協会ナンバー2の事業部長だった14年度の理事候補選でまさかの落選。裏金疑惑を公にした犯人と疑われ、顧問の逆鱗に触れたからです。顧問は票を買い漁り、九重親方が落選するように仕向けたと言われている。これに九重親方は怒り心頭。何とか理事に返り咲こうと、早い時期から負けじとハデに“実弾”をバラまいて選挙の準備をしている。もっとも、これまで傲慢な態度でひんしゅくを買っていた九重親方だけに、味方も少ない。『頭を下げてくれば考えなくもないが……』と話す親方もいるが、それが出来るタイプではありませんから」(前出の親方)

 これが一般企業ならば「死ぬまで勝手にやってろ」だが、相撲協会は税制上の優遇措置を受けている公益財団法人だ。トップ連中による買収合戦など言語道断。糾弾されてしかるべきだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢