理事長選で反対票 貴乃花親方が“裏金顧問”とタッグの謀略

公開日: 更新日:

 改革者の正体見たり、だ。

 当初は何事もなく終わるといわれていた、18日の相撲協会の理事会。主要な議題といえば八角理事長代行の新理事長就任くらいのもの。任期も来年1月末の理事選の人事が反映されるまでの3月までとあって、満場一致で承認されると思われていた。

 ところが、「どうせ来年3月までの任期なら、代行のままでもいいじゃないか」と議論は紛糾。八角親方の新理事長就任は決まったものの、無記名の投票を行い、6対5で可決という接戦だった。

 一部スポーツ紙によれば、反対票を入れた1人は貴乃花理事だという。さらにきな臭いのは、危機管理委員長を務める宗像外部理事が、「代行でも権限は理事長と変わらない。今決める必要はない」と口角泡を飛ばしたことだ。第三者からすれば代行だろうが何だろうが、どちらでも構わない気がするが、ある親方は「貴乃花親方によるクーデターですよ」と、こう話す。

「今すぐにでも理事長になりたい貴乃花にとって、ここで新理事長が決まれば来年の理事選にも影響が出かねないと思ったのだろう。歩調を合わせたのが宗像理事というのもうなずける。この両者のバックにいるのは、北の湖理事長の右腕だった裏金顧問です。来年の理事選で勝ちたい貴乃花にとって、資金力のある顧問は願ってもない援軍。顧問にしても、頼りにしていた北の湖理事長が急死したので、早急に後ろ盾が必要だった。宗像理事は顧問の裏金動画流出問題で、『一度は受けとったが、後で返却したから問題なし』と無罪放免を言い渡した張本人です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」