理事長の跡目争い熾烈 貴乃花理事vs.九重親方で買収合戦

公開日: 更新日:

 にもかかわらず、スポーツメディアは無視を決め込んでいる。顧問が裏金を受け取っている動画が流出した時も、大半は見て見ぬふり。それでいて、協会内の危機管理委員会の「裏金を一度は受け取ったけど、後で返したから問題なし」という噴飯ものの決定には紙面を割いた。最近では裏金顧問がみこしを担いでいる貴乃花理事をヨイショする向きすらある。これでは公益財団法人を食いものにする顧問の片棒を担いでいるようなものだ。

 相撲ファンの吉川潮氏(作家)は「相撲のごっつぁん体質がマスコミにも浸透しているのでしょう」と、こう続ける。

「本来、そうした不正などを批判するのがマスコミの仕事のはず。それが出来ないということは、何か便宜を図ってもらっているのではと勘繰りたくもなりますよ。金品の受領はさすがにないとは思いますが、インタビューの段取りやマス席を確保してもらうとか、そうしたことがあってもおかしくない。でも、それはファンに対する裏切りですよ。いくらファンが『非難すべきだ!』と声を上げても、取材対象と癒着している記者はそれを書かないわけですから。マスコミも公の機関であることを完全に忘れていますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  4. 4

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  5. 5

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  1. 6

    参院選で公明党候補“全員落選”危機の衝撃!「公明新聞」異例すぎる選挙分析の読み解き方

  2. 7

    「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    松岡&城島の謝罪で乗り切り? 国分太一コンプラ違反「説明責任」放棄と「核心に触れない」メディアを識者バッサリ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒