規則曲解 プロの“ローカルルールの乱れ”にアマチュア混乱

公開日: 更新日:

 一体、何が正しいのかわからなくなってくる。先週の女子ツアーのテレビ中継で驚愕のシーンがあった。15番パー5で、勝った李知姫(37)の第2打がサブグリーンに乗り、グリーン上のボールをそのままウエッジで打ったのだ。

 アマチュアがゴルフ場でプレーする時は、絶対にサブグリーンからボールを打たないし、それは共通認識だ。プロなら、上手だからいいのか?

 しかし、英語版のルールブックの規則25-3bには「Wrong Putting Green」とある。「プレーヤーの球が間違ったパッティンググリーン(サブグリーン)の上にある場合、プレーヤーはその球をあるがままの状態でプレーしてはならない。プレーヤーは罰なしに、救済を受けなければならない」のだ。

 ゼネラルルールと違った、ルールを曲解したローカルルールで試合を行っているのだ。

 日本女子ゴルフ協会(LPGA)に「なぜサブグリーンをスルーザグリーンとしているのか」と問い合わせたところ、「記録が残っていないのでわかりませんが、かなり以前から『スルーザグリーン』としてそのまま打たせることが、ローカルルールで決まっています。それはJGTO(日本ゴルフツアー機構)も同じです。現時点でローカルルールをなくしてゼネラルルールに従うことも検討していますが、今年に関してはすでに決まっているので、ルールを変更する予定はありません」(広報担当)と、「何が問題なの」という感じだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ