虎の元守護神に陰り…カージナルス呉昇桓8戦目で初失点
元阪神の守護神が、ついに打たれた。
今季、カージナルスに入団した韓国人右腕の呉昇桓(33)は20日(日本時間21日)のカブス戦に登板。3点リードの八回からマウンドに上がり、先頭ファウラーに不運な二塁への内野安打を許すと、続くヘイワードに四球。1死後、4番リゾに甘く入った変化球を右前に運ばれてメジャー初失点。なおも一、三塁のピンチで後続の内野ゴロの間に1点を追加された。開幕からの連続無失点は7試合でストップした。
この試合の前まで7試合(計7回2/3)に登板して許した安打はわずか1本。抜群の安定感を披露していたが、この日は雨で長時間の中断を挟んでの登板だっただけに、ブルペンでの準備はままならなかったのだろう。ボールが先行する苦しい投球を強いられ、カウントを稼ぎにいった球を狙い打たれた。
呉はここまで150キロ超の直球とスライダーの2種類で勝負し、投球は単調だった。日本のセーブ王(14、15年)は、いよいよ化けの皮がはがれてきたか。