複合個人「銀」の渡部暁斗 欧州勢も感心する技術と英語力

公開日: 更新日:

「カメのように成長していけたら」

 そう話したのは、日本時間2日の「世界選手権」(フィンランド)複合個人ラージヒルで銀メダルを獲得した渡部暁斗(28)。世界選手権での個人メダルは99年に荻原健司(47)が銅メダルを獲得して以来18年ぶり。日本人2人目の快挙となった。

「前半のジャンプで3位につけたワタベは、後半のクロスカントリーでザクザクの湿った雪にワックスがピタリと合った。後ろから来る走力のある選手たちと4人で集団をつくり、最後尾から仕掛けるチャンスをうかがう作戦も良かった。金メダルのルゼック(ドイツ)は、後半3、4周目が勝負とみて、日が落ちかけてから冷えて固まる雪に合わせたワックスが奏功した。ワタベは11年のクーサモ大会(フィンランド)でW杯2度目の表彰台に上がった。あの時は記者会見で英語の質問が分からずに途方に暮れていた。今では公式会見はすべて英語でやりとりしているから感心するよ」(欧州のスキー関係者)

 渡部はソチ五輪で個人ノーマルヒルで銀を手にしているが、この時も、五輪複合の個人メダルは94年のリレハンメル五輪以来、20年ぶりの偉業として話題になった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    阪神・才木浩人はドジャース入りで大谷と共闘の現実味…「佐々木朗希より上」の評価まで

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆の「メジャー契約金」は何億円?

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    国民民主党“激ヤバ”都議に「免許不携帯」疑惑 日刊ゲンダイの直撃にブチ切れ!【動画あり】

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 9

    シード漏れ“ほぼ確”渋野日向子が10日開幕の国内戦へ…原英莉花や岩井ツインズ、古江らも集結

  5. 10

    カムバック星野監督の“2カ月20kg”の無茶ぶりに「嫌です」なんて言えるはずもなく…