2日間首位キープの柏原明日架 ツアー初優勝へ2つの課題

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【日本女子プロ コニカミノルタ杯】

「欠点」は理解しているようだ。4アンダーの首位タイで決勝ラウンドへ進む柏原明日架(21)。2日目、序盤にスコアを2つ落としながらイーブンパーでまとめられたのは「(ボギーを打っても)できるだけ次に持ち越さないというか、切り替えることに気をつけながらラウンドした」からだと言う。

 171センチ・63キロの体格は、国内の女子プロでは大柄だ。ドライバーは250ヤード前後は飛ぶが、ショットの精度が悪い。今季のフェアウエーキープ率は58.7822%(71位)、パーオン率も61.5665%(65位)では厳しい。

 メンタル面にも課題がある。2015年の日本女子オープン最終日は最終組でスタート。一時は首位に立つも、17番(パー3)の第1打を池に入れ優勝争いから脱落。昨年の同大会も最終日、最終組でプレーして77と崩れた。

 ツアー関係者が言う。

「失敗を引きずるタイプで、ここ一番で崩れる印象が強い。2年前のほけんの窓口レディースが象徴的です。初日は首位に3打差の6位につけたが、2日目の15、16番で連続ボギー。カッとなってパターでグリーン面を強打し、傷つけた箇所を修復せずに次のホールに向かった。この一件は大きな問題となった。イ・ボミやキム・ハヌルら、強い韓国選手はミスした時でもあまり表情を変えず気持ちのコントロールに長けている。今の柏原はその点はわかっているはずですが、今季はベスト10入りが4回ある一方で予選落ちは7回。心技とも安定していない証拠です」

 2日間首位をキープしている柏原。真価が問われるのは3日目からだ。

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