日本人いない球団希望 大谷“二刀流”への固執と開拓者精神

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 例えば、現時点でダル獲得に積極的といわれるカブスジャイアンツなどは大都市に本拠地を置き、人気も実力もある老舗名門球団。優れた選手を山ほど抱えながら、二刀流に固執する大谷を実戦で辛抱強く使って育てる余裕があるとは思えないと、この代理人関係者はみているのだ。

■日本人の助けを借りるのは不本意

 加えて大谷はパイオニア、つまり開拓者でありたいと考えている。

 会見では「自分はまだまだ不完全で、やらなければならないことが多い選手。そういう状態だから行ってみたい。高校を卒業したときもそういう気持ちだった。そういう(メジャーの)環境で自分を磨いたらどうなるのか興味があった」と言った。

 日本で完成された投手がメジャーでも通用した例は、野茂に始まって松坂やダル、田中ら枚挙にいとまがない。

 が、メジャーという特殊な環境で、もまれながらスターダムにのし上がった選手は現時点でひとりもいない。だからこそチャレンジしたい。


 すでに日本人選手のいるチームで、その選手の助けを借りながらステップアップするのは本意じゃないのだ。

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