大谷の“二刀流”成功も後押し 敏腕代理人の交渉力と指導力

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 敏腕代理人との契約は球団との交渉はもちろん、グラウンドでも吉と出そうだ。

 日本ハム大谷翔平(23)が代理人契約を交わした「CAAスポーツ」代表のネズ・バレロ氏(54)は、マリナーズ傘下で4年間、内野手としてプレーした元マイナーリーガー。選手経験を生かして、顧客に助言することも珍しくないという。

 顧客のひとりであるブルワーズの主砲R・ブラウンがマイナー時代には、オフに個人コーチを務めていた。打撃投手として1日1000球近く投げるなど、若いブラウンを献身的にサポート。バレロ氏による打撃指導もあって、ブラウンは後にMVP(11年)、本塁打王(12年)、シルバースラッガー賞(08~12年)のタイトルを獲得し、メジャーを代表する長距離砲に成長した。

 現在は多忙なバレロ氏が大谷に直接指導するとは考えにくいが、アドバイスを受けるぐらいは可能だ。バレロ氏の事務所には顧客の打撃フォームなどを収めた映像がストックされており、選手の求めに応じて常時、確認できるようになっている。今でもブラウンは調子を崩すと、バレロ氏に連絡して、打撃フォームなどの助言を受けているという。

 二刀流を目指す大谷にとっては、本塁打王を育てた代理人のバックアップも期待できそうだ。

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