巨人由伸監督「辞任の全真相」 決定打は鹿取GMとの軋轢

公開日: 更新日:

 外国人補強も「的外れ」だった。象徴的なのはゲレーロの獲得である。由伸監督は今季4番に定着させた岡本や吉川尚ら若手を我慢して起用する腹づもりだった。ゲレーロは中日時代の昨季、35発で本塁打王を獲得するパワーを備える一方、勝負弱く、弱点もあった。そういった欠点に加えて「扱いにくい性格」に関しても由伸監督の耳には入っていた。

 フロントは「中日からゲレーロを獲得できたのは最大の成功」と得意満面だったが、獲得を聞いた由伸監督は「うーん」と押し黙ってしまったという。

 由伸監督は渋々、ゲレーロを開幕4番に置いた。しかし、案の定、打率.245、15本塁打とからっきし。2カ月間も二軍生活が続いた。それだけではない。自身との面談を拒否されるなど不満分子となり、チームの和を乱した。だから言わんこっちゃない――。由伸監督はそう言いたかったに違いない。

 スター選手として歩んできただけに、「批判」や「文句」が大嫌い。報道陣に「若手を育てれば記事で批判しない?」と確認することが何度もあった。負けが込んだ最近は、巨人ファンからのヤジや罵声も浴びた。精神的に参っていた。

「しばらく家族と静かに暮らしたい」

 そんな希望があるそうだ。同オーナーは何らかのポストで球団に残すと明言しているが、これからは望み通り、静かな暮らしができそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々