昨季はロサリオで懲りた…阪神マルテに注がれる冷めた視線

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「冷静な目を持たなければと、改めて思いましたよ」

 こう語るのは、阪神のあるOBだ。

 金本前監督は昨年、韓国で2年連続3割、30本塁打、100打点以上をマークしたロサリオにぞっこん。キャンプ打ち上げ時には「4番はロサリオでいくと思う」と明言した。担当記者やOBも新大砲の打撃を高く評価していたが、フタを開けてみればサッパリ。

 75試合、打率.242、8本塁打、40打点、71三振の新助っ人は1年でクビになり、新助っ人としては球団史上最高の3億4000万円の年俸は無駄になった。

 今年の新助っ人、ジェフリー・マルテ内野手(27)は大谷翔平の元同僚で、メジャー通算4年で30本塁打。16年には88試合、15本、44打点を記録した右打者だ。

「186センチ・100キロの巨体ですからパワーはありそう。担当記者はどうしても新外国人に甘く、派手な記事を書きたがるけど、ロサリオの例があるからね。キャンプでサク越えを連発したからといって、“阪神の救世主”だなんて記事を書けば、後で赤っ恥をかくことになりかねない。記者だけじゃない。我々OBだってロサリオにはだまされた。マルテはオープン戦まで冷静に見ていくよ」(前出のOB)

 背番号31はかつて掛布雅之オーナー付シニア・エグゼクティブ・アドバイザー(SEA)が背負っていたもの。ビッグな31番は、球団、矢野新監督、そしてファンの期待に応えることができるか。

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