輝星の高評価で尻に火 日ハム先発“当落線上組”は戦々恐々

公開日: 更新日:

「力を(ボールに)うまく伝えられていない。次はストレートだけを投げるとか、視点を変えて投げてみようと思う」

 キャンプ初の休日となった4日、日本ハム吉田輝星(金足農)は他の新人と共に沖縄の伝統楽器・三線に挑戦。5日に予定されているブルペン投球に関してこう言った。

 本人は2日の投球練習に納得がいかなかったようだが、それでも首脳陣の評価は上々。「思った通り。18歳というよりも、投げる力はあるなと」とアリゾナに送られてきた動画をチェックした栗山監督が満足げにこう言えば、加藤二軍投手コーチは「真っすぐが身上の投手だけど、カーブがいいね」とニンマリだ。

 基礎体力や体の強さも含めた吉田の高評価は米アリゾナでキャンプを行う主力組にも届いているそうで、「中でも先発ローテ入りを目指す若手投手は、目の色を変えていると聞きました」と、さるOBがこう続ける。

「ダルや大谷がデビューした5月下旬から6月上旬といえば、ちょうど先発がバテたり故障者が出るころ。ダルや大谷は彼らの入れ替わりでローテ入りした。首脳陣は今年もその辺りでの入れ替わりを予定していて、体力のある吉田も順調ならその時期に昇格させるプランがある。開幕候補の上沢や有原はともかく、加藤、村田、上原、堀ら先発ローテの当落線上にいる連中は今から生き残りに必死だそうです」

 キャンプはまだ始まったばかり。話題の高卒ルーキーが1年目から戦力になる保証はどこにもないが、アリゾナでキャンプを張る主力を刺激しているとすれば、それだけでチームにとっては収穫か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  4. 9

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する