揺れる法大野球部 謹慎中の青木監督の代行にも“スネの傷”

公開日: 更新日:

 1月30日付の日刊ゲンダイ最終面で報じた法大野球部・青木久典監督(46)の暴力パワハラ問題。9日、日本学生野球協会は暴力行為の事実を認め、青木監督を4カ月の謹慎処分とした。東京六大学リーグ監督の謹慎処分は初めてだ。

 日刊ゲンダイが報じた複数の部員に対する暴力指導と、同時期に法大へ提出された外部からの告発文書によって、大学と日本学生野球協会が調査をしていた。

 大学の調査委員会ではさらに、寮内で選手が腹部を殴打された計2件が認められたほか、新たに別の部員の胸部を殴る、大腿部を蹴る行為が確認された。

「先月28日に大学から謹慎処分が出た後も、家族で住み込む第2寮で暮らしている。先日もマスク姿で変装して練習を見に来ていて、選手は戦々恐々としていました」(大学OB)

■代行監督のスネの傷

 監督代行に就任したのは、2003~13年に監督を務めた金光興二副部長(63)。春季リーグでも指揮を執っているが、金光代行も“スネに傷”がある。13年、当時の野球部員100人以上が金光監督の辞任を求める嘆願書を提出。青木監督同様、パワハラ発言やマネジャーを私用で使う行為が常態化し、選手側は「辞任に応じない場合、練習に参加しない」と表明するボイコット騒動に発展した。

 昨年の秋季リーグ戦で12季ぶり最多タイ45度目の優勝直後には、真木将樹助監督の暴力行為が発覚。昨年11月から謹慎している。名門大学の今後が心配だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言