著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

秘訣は?プロ未経験メジャーリーグの名監督と名コーチたち

公開日: 更新日:

 こうした施設には有望株を探しに来たスカウトたちが立ち寄る。シルトは、当時カージナルスのスカウトだったジョン・モゼリアック(現GM)に認められて、年俸3万ドルで最低ランクのスカウトに採用され、プロの世界に転じた。その後、人手不足のため夏場にルーキーリーグの臨時打撃コーチも兼任することになり、それをきっかけに打撃指導の能力を認められ、40歳のときルーキーリーグの監督に。ここで3年連続チームを優勝させたため、2Aの監督に昇格。さらに3Aの監督を経て、48歳のとき初めてメジャーの舞台に呼ばれ三塁コーチに就任。翌年ベンチコーチに転じたところ、7月中旬にマシーニー監督が解任されたため代理監督に就任。有望株を積極的に起用して6割近い勝率を挙げたため、昨年8月末に正式に監督になった。

 メジャーでは他にもプロ経験のない監督が生まれており、ブルージェイズのトスカ元監督(02~04年)、オリオールズのトレンブリー元監督(07~10年)、マーリンズのジェニングス前監督(15年)の3人もプロ未経験者で、高校チームの監督をした後、マイナーの薄給コーチやスカウトとして採用され、プロの世界に転身。いずれも20年以上マイナーで実績を積んだ後、メジャーの監督に上り詰めた苦労人だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    中島歩「あんぱん」の名演に視聴者涙…“棒読み俳優”のトラウマ克服、11年ぶり朝ドラで進化

  1. 6

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  2. 7

    投手大谷の「オープナー起用」は逆効果…ド軍ブルペンの負担は軽減どころか増す一方

  3. 8

    "花田家と再婚"は幸せになれる? 元テレ東・福田典子アナに花田優一との熱愛報道も…恋多き一族の因縁

  4. 9

    ソシエダ久保建英にポルトガル名門への移籍報道…“あり得ない振る舞い”に欧州ザワつく

  5. 10

    「コンプラ違反」で一発退場のTOKIO国分太一…ゾロゾロと出てくる“素行の悪さ”