著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

2020年米大統領選は「若者の野球離れ」を食い止められるか

公開日: 更新日:

 2020年11月の米国大統領選に向けた動きが慌ただしくなってきた。

 現職大統領のドナルド・トランプを擁する共和党には有力な候補がいない。一方、野党民主党の動きは活発だ。

 前回の大統領選挙で一躍知名度を上げ、米国に「民主社会主義」の言葉を広めたバーニー・サンダース(写真=ロイター)や、昨年11月の中間選挙に当選して史上最年少の連邦下院議員となったアレクサンドリア・オカシオ=コルテスが注目を集めている。さらに、オバマ政権で副大統領を務めたジョー・バイデンも出馬を表明した。中でも16年に「旋風」を巻き起こし、今も若者の支持を集めるサンダースの主張は「全国民への公的保険の適用」など、米国社会の現状からすると過激といえるものだ。

 ただ、大統領となったトランプが自由貿易への反対、海外派兵の見直し、製造業の再建、公共投資の強化など、サンダースが掲げた政策を取り入れたように、民主党の大統領候補がサンダースやオカシオ=コルテスの公約を取り込んで「争点潰し」を試みる可能性は小さくない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン