選手が時間変更を“警告”…東京五輪で馬がバタバタ倒れる日
だが、日本の夏は高温多湿。一昨年6~9月はJRA主催の競馬で41頭の馬が熱中症と診断された。東京五輪では男女のマラソンのスタートが午前6時に前倒しになっている。馬は人間と同じくらい汗っかきな生き物だけに、馬術も変更が必要だろう。
■人はダマせても馬はダマせない
「馬も暑さで倒れることがあるのです」とは競馬関係者だ。
「とくに牡馬はパドックで睾丸が腫れ、夏負けしているのが分かる。体力が落ちている可能性が高いのです。だから馬体にミストや水をかける装置を設けています。そもそも馬術の大会は真夏を避けて開催されることが多い。ヨーロッパから馬が来た場合、日本の高温多湿に慣れるのに1~3週間かかるという見方もある。五輪で馬が次々と倒れるかもしれません」
今回のテスト大会は国際馬術連盟のお歴々が視察し、獣医師のヨーラン・アケストロム氏は「暑さと湿度があっても安全に開催できる。今の8時半が最善と思う」と安全性に太鼓判を押したが、馬の意見を聞いたわけではない。国際機関の看板で人間はダマせても、馬はダマせない。炎天下の五輪で走らされる馬がかわいそうだ。
