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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

大坂なおみ「多様性の女王」が全仏で魅せた黄金ウエア…勝敗超えて夏本番へ進む復活ロード

公開日: 更新日:

 4大大会テニスの第2弾、全仏オープンが始まっている。

 日本勢の本戦入りは大坂なおみと内島萌夏の女子2人。内島は体調不良で初戦敗退したが、母がマレーシア出身、プロ転向後は中国を拠点に活動する異色の24歳だ。

 一方の大坂なおみは今月初め、ニューヨークのメットガラに出演して話題を呼んでいた。

 ファッション界最高峰の祭典の招待は“多様性の女王”の証しであり、注目のパリのランウエーだった。

 世界47位のシゲムンドとの1回戦、黒のロングドレスで現れた。それを脱ぎはらえば、5月の陽光にアッと驚く黄金のウエア──エッフェル塔をイメージしたデザインだという。1月の全豪はクラゲがモチーフだった。

「私って口数が少ないでしょう? ウエアを通してみんなと話すの。テニスはショービジネスだから、世界中が見るグランドスラムの入場は、エンターテイナーを意識する大事なシーンです」

 勝ち負けだけがテニスではない──勝利後にそう語った。テニスファッションの先駆者、フランスのスザンヌ・ランランも意識し、光の反射で着用が認められない事態に備え予備のウエアも用意し……思い付きではなく、周到に準備されたサプライズ企画なのだ。

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