五輪暑さ対策に重大疑義「遮熱性舗装」で気温上昇の逆効果

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 いよいよ1年後に迫った東京五輪――。最終種目の男子マラソンは、8月9日に行われる。9日の東京の最高気温は36度だった。昨年の8月9日も32度だ。この調子では、来年の8月9日も猛暑になる可能性が高い。ホントにこの異常な暑さの中でマラソンをやって大丈夫なのか。

 そんな中、暑さ対策の切り札である「遮熱性舗装」に重大な疑義が浮上している。

 いま東京都が進めている「遮熱性舗装」は、路面の温度上昇を10度程度防ぐ効果があるという。路面に塗布した遮熱材が赤外線を反射し、蓄熱を防ぐためだ。しかし、“路面”の温度は下がるが、逆に、“空間”温度は上昇する可能性が浮上しているのだ。東京農大の樫村修生教授(環境生理学)が、驚くべき調査結果を明らかにした。

 樫村教授は先月と今月、遮熱性舗装と通常のアスファルトの道路を調査した。路面の表面温度はこれまでの国の調査と同じく、10度前後低くなった。ところが、高さ50センチ、150センチ、200センチの空間の平均気温は、なんと遮熱性舗装の方が高くなったのだ。特に日射の強い日は、1.5度前後高くなり、最大で3度以上高い時間帯もあったという。樫村教授は、遮熱性舗装で表面温度は下がるが、反射した熱の影響で、人が立つ高さは気温が上昇したと分析している。

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