ガセ情報に踊らされたオレも同僚も部長と目を合わせられず

公開日: 更新日:

 いやもう、17日のドラフトはマイッタよ。

 当日、球団の控室に入るなり、胸ポケットのスマホがふるえた。その後も電話やメールがひっきりなし。他球団のスカウトからだ。聞いてくることはみな一緒。

「外れ1位はダレ? 高校生? 社会人? 右? 左?」

 日頃、球場で顔を合わせても挨拶しないような連中まで、手の内を探ってきた。

 各球団の指名が佐々木(大船渡)、奥川(星稜)、森下(明大)に集中、ドラフト史上初めて12球団がクジ引きをするんじゃないかともっぱらだっただけに、どの球団も外れ1位が重要になる。外れまで競合した揚げ句、クジを2回も3回も外したら目も当てられないからね。どこも情報収集に躍起になったんだ。

 午後5時にドラフト会議が始まっても情報集めは続く。控室で一緒だった同僚は、会場の部長にメールでせっせと集めた情報を送ってたっけ。

 とはいえ、キツネとタヌキの化かし合い。いかにして他球団を出し抜くかが勝負だから、情報が正確だとは限らない。案の定、同僚が「2位でいけます。他はいきませんから」とメールした投手は、あろうことか2位でライバル球団にもっていかれた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    横浜高では「100試合に1回」のプレーまで練習させてきた。たとえば…

  3. 3

    健大高崎158キロ右腕・石垣元気にスカウトはヤキモキ「無理して故障が一番怖い」

  4. 4

    中居正広氏「秘匿情報流出」への疑念と“ヤリモク飲み会”のおごり…通知書を巡りAさんと衝突か

  5. 5

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  1. 6

    前代未聞! 広陵途中辞退の根底に「甲子園至上主義」…それを助長するNHK、朝日、毎日の罪

  2. 7

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  3. 8

    中居正広氏は法廷バトルか、泣き寝入りか…「どちらも地獄」の“袋小路生活”と今後

  4. 9

    あいみょんもタトゥー発覚で炎上中、元欅坂46の長濱ねるも…日本人が受け入れられない理由

  5. 10

    あいみょん「タモリ倶楽部」“ラブホ特集”に登場の衝撃 飾らない本音に男性メロメロ!