ガセ情報に踊らされたオレも同僚も部長と目を合わせられず

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 いやもう、17日のドラフトはマイッタよ。

 当日、球団の控室に入るなり、胸ポケットのスマホがふるえた。その後も電話やメールがひっきりなし。他球団のスカウトからだ。聞いてくることはみな一緒。

「外れ1位はダレ? 高校生? 社会人? 右? 左?」

 日頃、球場で顔を合わせても挨拶しないような連中まで、手の内を探ってきた。

 各球団の指名が佐々木(大船渡)、奥川(星稜)、森下(明大)に集中、ドラフト史上初めて12球団がクジ引きをするんじゃないかともっぱらだっただけに、どの球団も外れ1位が重要になる。外れまで競合した揚げ句、クジを2回も3回も外したら目も当てられないからね。どこも情報収集に躍起になったんだ。

 午後5時にドラフト会議が始まっても情報集めは続く。控室で一緒だった同僚は、会場の部長にメールでせっせと集めた情報を送ってたっけ。

 とはいえ、キツネとタヌキの化かし合い。いかにして他球団を出し抜くかが勝負だから、情報が正確だとは限らない。案の定、同僚が「2位でいけます。他はいきませんから」とメールした投手は、あろうことか2位でライバル球団にもっていかれた。

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